バタンッ…ガチャ


お母さんが外出する音を確認すると、お姉ちゃんは大きく頷いてから私を見た。
その目は、なんだかわくわくしているような目だった。

なんなんだろうか…


「ちーなつ。」

「なに?」


笑いを含んでいる喋り方で私に話しかけたお姉ちゃん。
ぜっったいに、何か企んでるに決まってる…
とりあえず、話を聞いてみる。


「あのさ、自分の部屋に行っててくれる??」

「「は?」」


それまで口を挟まなかった海斗も、まさかの発言にびっくりしていた。



「な、なななななんで!?
お姉ちゃん!何する気なのさ!」


なにこの展開!
海斗も私も、お姉ちゃんに言い寄った。
お姉ちゃんはめんどくさそうな顔をして、


「あーもういいから!!
千夏が困るような事はするつもりないし、大事な話をするだけなの。
千夏。分かってくれるよね?」

「う………うん、分かった。」

「千夏。後で行くから。」


仕方なく私は自分の部屋に向かった。
しかし…何の話をするのかな