「私…」



海斗君をみた。

吸い込まれそうな茶色い瞳で、しっかりと私を見てくれている。



声が震えるっ
涙でそう…



「海斗君が……好きだよ!」



言った!
…でもね、これを言ったらどうなるのかな…


「千夏姉…ありがとう」


優しい笑顔の海斗君。でも!


「でも!!
私は…酷い女だよ…」

涙が出てくる…
海斗君の顔が真剣になる。


「どういう意味?千夏姉?」


「さっきの…ほとんど私がいけないの。
私はさ、昔、告白してくる男の子に酷いフリ方したの………」

―――――――

海斗君に全てを話した。
私は泣きながら下を向いた。
海斗君、貴方はどう思った?
拒絶したかなぁ…



「千夏姉…」



呼ばれて思わず海斗君をみた。


ギュッ…


その瞬間、抱き締められていた。