「まぁまぁ、とりあえず、い・れ・て♪」



姉貴、マジで親父のノリだぞ…

俺は姉貴を迎え入れた。



クッションに座った姉貴は、

「海斗。話があるんだ?」


急に真剣な顔になった。大事な話でもあるんだろうか。


俺もベッドに座って、

「話ってなんだよ?」

「なんで千夏に冷たい態度をとったの?」



冷たい態度?もしかして、さっきの事か?


「……別に。」

「照れたんでしょ?でも、あの態度に千夏は少し落ち込んでたよ?」



姉貴は全てを見透かしていた。
姉貴には敵わないな。
俺が抵抗をやめると、姉貴はさっきの真剣な顔からうってかわっていつもの、おちゃらけた笑顔になった。



「海斗は千夏が好きなんでしょ?」



バレてた。
姉貴の事だし、分かってても仕方ないか。
だから、
認めようとした。


でも、
「ちょっと待って!」