俺は住吉海斗。
高校一年生で、姉貴と同じ高校に通っている。



「住吉君!好きです…」

「海斗君……付き合って下さい!」



今日も、学校に行きそれなりに平和に過ごしてたけど、たまに放課後呼び出されて告白されたりする。


けれど、


「悪いけど、好きなやついるから。」



俺はあの人以外は考えられない。


――栗林千夏。

千夏姉だ。
昔から遊んでいたが、中学に千夏姉が上がる頃にはあまり交流も無くなった。


最初はお姉ちゃんのような存在だったが、だんだん可愛くなって、好きになっていった。

今でも忘れられない。

姉貴の話では、元気にやってるみたいだけど…


逢いたいよ、千夏姉。

―――――

「ただいま。」


シーン……


誰もいないのか。まぁ親は今外国にいるから別にいいんだけど。