年下騎士

緊張している?


まさか。



「先輩?どうかしましたか?」


彼女は俺の顔をのぞきこんだ。



ドキン…


ますます鼓動が速くなる。



「…っ!い、いや別に。
それより、なんで君はいつも一人でここをつかってるの?」


俺はなんとも不自然に話題をふった。



「あ……別に、私が一人で使いたくて使ってるんじゃないんです。
何故か誰も近づいてこないんです。」


彼女は疑う素振りもせずに話に乗ってくれた。

彼女がいつも一人なのは、
彼女に想いを寄せる男子と、逆に変に空いてて気をつかう生徒が、図書室に多いからか。


「だから、こうやって先輩と勉強出来て嬉しいです」



……………


目を少し細めて微笑む彼女。



今のは、どういう意味だ…?



彼女から少し不思議な雰囲気を感じつつ、その後もずっと考えていた。