年下騎士

彼女をもっと知りたくなった。


この時、俺はこの高校生活で初めて、関心のあるものに出逢った…



突拍子もなく発せられた言葉。


おかしいよな。いきなり二度しか会ったことのない人と「一緒に勉強」なんて。
もっと仲良くなってたら言うセリフだと思う。
でも、ゲームじゃないからリセットボタンなんて何処にもないし…


「じゃあ、勉強教えてもらって良いですか?」



内心珍しく混乱していた心に光がさしこんだ。


―――――――――――


六人用の机を二人で使っている。

一人じゃない。
確かに二人だ。



「ここは、この公式を当てはめて…」

「あ…………出来ました。
ありがとうございます。」



俺は今、彼女に数学を教えている。
高二の数学だから、教えるのはどうってことない。


…はずなのに
なんだか胸の鼓動が速い。

なんなんだ?