「ジャーン!」


横に移動しバサリと布を引くとそこには木造のベッドが置いてあった。


「…………」


「…あの気に入りませんか?」


私の反応が無いからか恐る恐る聞いてくるティスカ。


……これは私の…と言うことだろうか。


「いや予想もしない事だから少し驚いて、これはもしかして」

「はい!アスターさんのです、今の私のベッドだと小さいじゃないですか前から寝ずらいだろうなと思って作りました」


楽しそうに言うが大変だったんじゃないだろうか?


みるからに素人が作るような物じゃないどこかの職人が作るような出来栄えだ。


「本当にティスカが作ったのか?」

「はい!私大工作業とか得意なんですよ、私のベッドとかテーブルと椅子、棚とかも私が作りました」



年頃の少女が大工作業が得意とは………何だか逞しく見えるな


「すまない、大変だったんじゃないか?私の為に作るなんて」


「いえいいんですよ、アスターさんが早く良くなってもらいたいので、その後は………………」






ニコニコ話していたのに黙り込んでしまった。



どうしたのだろう?