koiの魔法




「じゃぁさ、この本
今すぐ読んで私にその感想聞かせて?」



「何でまた?」



「いいから」



「・・・・・ってダメに決まってるでしょ!」



「あっ奈菜、
やっと現実に戻った?」



「乃愛、いい?
これを王子が読んだら全く
意味がないでしょう?」



「そう?」



「そうだよ
だって王子に恋するのに
本人に見せたら、はっ?
ってなるに決まってんじゃん!」



「あぁ、なるほど」



「王子、やっぱ読まなくていいや」