koiの魔法




「だって乃愛、
さっきまで王子に興味ナシ!
って感じだったじゃん!」



「おいおい、そこまで言っちゃう?」



「って言うか、俺
王子って名前じゃないんだけど」



「あっ王子が喋った!
声もカッコイイんだね」



「ごめん、この子
妄想とか入りやすい子だから」



「うん、見てて分かる」



「さーて、じゃぁ王子!
話はまた明日!
乃愛、ちょっと付き合え!」



「ちょっ、奈菜さーん!!
もう口調が男になってますけど」



そんな声は、全く奈菜の耳には入らず

強制的に私は奈菜に連れ去られた