koiの魔法




「まぁ、ほかの女の子なら
知ってると思いますよ」



「・・・じゃぁさ」



そう言うと、王子は
私の腕を掴んだ



「俺の事、教えてやろーか?」



「うん、結構です!
あなたの事、知りたい女の子なんて
山ほどいますよ」



「でも、乃愛は俺の事知らないんだろ?」



「あの、いきなり
名前で呼ばないでくれます?」



「いいじゃん、俺の事も
琉斗って呼んでくれていいしさ」



「あの・・・」



「ん?」



「何で私の事知ってるんですか?」