「はよ、片桐♪」
「…おはよーございます…」
「んじゃぁ行こっか♪」
「遠慮します」

玄関のドアを開けると、待ってましたかのように篤が立っていた。



あれから1か月。こんな調子だ。
毎日毎日…懲りないヤツだ…




「あれ~?今日も仲良く登校ですか~?」
「どこをどう見たら仲良しに見える?」
「ん?彩の『いっつもいっつも…こいつはなんなんだ』って顔が~♪」
「如月君、君一度病院に行きたまえ」

いつからか如月はあたしたちを(むしろあたしを)からかうようになった。
やめていただきたい。



「篤…いつになったらあたしのこと好きになってくれるの~?」

うわ~アイツ真由美って子に捕まってるードンマーイ

「絶対嫌。」

即答!!

「篤…片桐さんのこと好きなの…?」

ブー!!んなわけないじゃん!!あんたの脳みそはプラスチックか!?プラスチックでできてるのか!?

如月はあたしを見てクスクス笑ってるし…!!

「…ノーコメント…」

微妙な返事をするなー!!
ハッキリ「違う」言え!!