ルイカンドは体中に一気に熱がこもるのが分かり、そのまま急いで部屋を出た。
「ルイ?おはよう!なんやメッチャ朝はやいなっ…ル…イ?」
「なんだよッ!!!、チクショー……」
「へぇ、ルイもそんな顔すんやなぁ~っておもっただけ!麗華ちゃんどう?」
「…かわぃぃ……」
「…そうか」
イツモの黒い笑みに包まれた鬼畜顔が嘘かのように、顔を真っ赤に染め上げ、優しい笑顔で笑ってるルイカンドに思わず「そんなこと聞いたンや、ないんやけどな…」と笑みをこぼす。
「あ、麗華、麗華な、
昨日倒れてたから、看病してくれ。
俺はカルチェにお粥を頼んでくる。」
「了解(イエッサー)」とイクベスタが答えると、サッサト、ルイカンドは姿をけした。
ルイカンドは、そのままカルチェの部屋をノックして入る。
「カルチェ…?起きれるか??」
「んっ、ルイ、さん?おはようございます。今朝は早いのですね…」
「ったく、寝るときは服を着ろといってるだろ?」
「すみません、癖ですので…」
そういうとイツモのようにルイカンドはカルチェのシャツのボタンをしめる。
「ルイ…さん。」
「なんだ」
「…ルイさんは、僕のですから…」
「は?」
カルチェはそう呟くと、海賊服をパサッとはおり、ボタンを締める。
「ルイさんは、捨てられていた僕を拾って、育ててくれました。僕はその恩返しをするために今ここにいる。
でもルイさんを好きだと思う気持ちは誰にも負けない自身はカナリありますから。」
「……あ、あのな、カルチェ」
「外の声が聞こえました。お粥ですね。わかりました、」
「あぁ、ヨロシク頼むな?」
「でもあのお粥は絶対につくりませんから。」
イタズラっぽく、少し切ない笑顔でカルチェは笑った。
あのお粥。そうそれはルイカンドがカルチェの風邪の看病をしていて、その風邪がうつってしまったとき、カルチェが初めて、作った料理、それがお粥だった。
そのとき、ルイカンドからほめられ、カルチェは料理係になった。
「コレも、命令ですから……」
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