手を思いっきりつかまれ剥ぎ取られたと思うと、そのまま唇を奪われた。
キ、ス……
「ヤッ!!!!」
ガリッ!!!!
口元が切れ、赤い血が出てくる。
ルイカンドの口からも、血が出る。
その血を黒い手袋で拭きながら、ニヤリと笑みをこぼす。
ドックンッ……
「気に入った…そう簡単に帰すわけにはいかない…」
怖いッ、
さっきまでの楽しさが嘘のように、恐怖に満ちてしまった。
「じゃぁな、そのベット使って寝ろ…」
ガチャッン…
そういって、部屋を出た。
私はそのまま床に倒れこむように気を失った。
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