海の上で、輝くアナタ。



「カルチェ、麗華がおびえてる。ソコまでにしとけ、」

「…はい。」

そう返事をすると、カルチェさんはポケットからなにやら透明な細い糸を取り出した。

「…?なんですカ?それハ…」

「……」と、無言でカルチェさんは、その糸を手に軽く巻きつけそのまま手を大きく前へ伸ばす。
すると、糸は、カルチェさんの手から綺麗に前へ伸び、フォークに巻くついた。
そのままカルチェさんがその糸をひくと、フォークがそのままカルチェさんの手の元へ帰ってきた。

こんなテクを何処で覚えたのだろう、大体、10歳という子供がこんな感じだったら…


大きくなったらどれだけ恐ろしい人物になってるのだろう、


考えただけでも泣けてきます。


「……食べないんですか…?」

「い、イエ!!!いただき、まス……」


ビックリです。
首をかしげて、問いかけてきたカルチェさんは本当に子供のように可愛らしかったです。
本当にこんな可愛い人があんな恐ろしい目をするのでしょうか、考えれません…
そんな私の心を見抜いたのか、ルイカンドさんは、

「カルチェは俺達にとって、大きな武器なんだよ、」

その言葉は全く分からなかったが、もう少しで分かってしまう。
その言葉の意味を…


「ルイ君!もう少しでリトル国につくよ?」

「あぁ、もうか…みんな、食材集めに行く!準備をしろ!!」

「「「了解(イエッサー)」」」

「麗華…」

「…なんですカ?」

「麗華にとってはあれだけど、俺はお前を帰そうだなんて思わない。でも、お前にいやな思いもさせようと思わないんだ。」

「…そ、ですよネ。私も贅沢をいいません、こうして生きてるだけデ、今新しい仲間に出会えて嬉しいでス。」

コレは、まだ子供の私だから言える言葉。考えだということです。
子供は、男女問わず、友達が欲しい時。
自分に味方がいるという、安心が今では感じ取れるのだ。

「…服買いに行こう…」

「はい。」



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