「うっワァ~!!!」
「なんや、今日ごちそうやん。」
「2品以上のご飯があるのって、久しぶりだよね。」
「…ルイカンドさん、つれてきました。」
「そうか、じゃぁ、いただこう……」
食堂に着けば、サラダにスープにパン。それとデザートの果物までついていた。
「…いただきまス。」
私はスプーンにスープをすくい、口に運ぶ。
ゴクンッ…
「お、おいしイッ!!!」
「…それはよかったです……」
自然に優しい笑顔で、そういった、カルチェさん。
こうみると、どなたも凄く美形さんです…
「「ンッ!!」」
と、ご飯と食べながら、カルチェさんを見、驚くイクベスタさんとアキさん。
「なんですか、」
「カ、カルチェが笑ったッ!!!」
「せや、なんでや!?あの無愛想どこにいったん??」
「僕だって笑います、なんですか。」
少し、頬を染めながら、そう言った。
「カルチェは普通に笑うぞ?」
「ルイ君には別だよ!!!」
「せや!俺初めてみたわ~、メッチャかわえぇええ!!!」
スパーン!!!!
と、前の私みたいに、イクベスタさんの顔の横スレスレに、カルチェさんの持っていたフォークが刺さる。
「すこし、黙っていてもらえますか?」
10歳とは思えない迫力の目、誰もがビビってしまう。
私もビクッと震えてしまう。
でもルイカンドさんは、「殺すなよー」とだけ言って、のんきにご飯を食べる。
やっぱり、私には、
相当無理な世界です…
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