「うぁあ!!またババひいてもうたぁあ~!!」
「馬鹿だから、ひっかかるんだよ。」
「ババぬきでも負けませン!」
あのあと、イクベスタさんがトランプを持って来て、アキさんと私の3人で円をつくり、ババ抜きを始めた。
「そういえバ、イクベスタさんとアキさんはルイカンドさんとはどういう関係なんですカ?」
「…?なんや急やな?」
「僕達は、ルイカンドとは幼馴染みたいなものだよ。」
「俺はアイツよか5歳年上や!」
「僕は2つ。でも何で急に??」
「イエ、あノ。カルチェさんから昔のことを聞いテ、皆さんはどうなんでしょうかト。
カルチェさんはルイカンドさんが15歳の時5歳デ、アレから5年たっテ、ルイカンドさんは20歳…
って、ことは、カルチェさんハッ!!!」
「10歳ってとこですね…昼ごはんの用意ができましたので、食堂に来てください。」
「カ、カルチェさん!?」
イキナリ現れたカルチェさんに、3人共ビックリしながら、カルチェさんに目を向けた。
「まさか、カルチェが自分から、自分のことを話すなんて、初耳やったわ、」
「僕も驚いた。何かしたの?麗華ちゃん…」
「イ、イエ!!私は何モ!!!」
「はぁ、いいから、食堂行きますよ。」
「は、はい!」とあせりながら返事をし、カルチェさんについていくように、みんなで部屋を後にした。
私は、こう、連れてこられて恐れていましたが、
今考えると、
こんなに楽しい、裕福な暮らしをしていて、
私よりもっと辛い思いをしている人がいるのに、
わがままを言える、立場じゃないです…
.

