あの日から何日も…
何年もたった。

あたしは三年生になった。

そして今日が
三年生…最後の日。

卒業式だ…。

「ーっ…」

「ほら泣かないの!!
まだ式も始まってないんだから!!」

そう言って花怜は
あたしの涙を拭いてくれた。

「だってー…」

「はいはい。
泣かないのー。
あっ、先生いるよ??」

「へ…!??」

あ…
スーツだ。
かっこいい…

「涙ひっこんでるよ??笑」

「あ…」

ほんとにひっこんでる。

『卒業生は、並んでください。』

「並ぼっか」

「うんっ!」