「じゃあ今は誰とも付き合ってないんですか…??」

おそるおそる聞いてみた。

「うん♪今は完全に俺の片思いだね。悲しいけど…笑」

片思い…なんだ。
一緒だね。先生…。

「そうなんですか!!」

じゃあ可能性はあるってこと??
違うよね。
あたしは生徒だもん。

「あっ、もうこんな時間だな。話してたら時間忘れちゃってた♪笑」

時間忘れちゃってたって…

すっごく嬉しい。

あたし、先生のこと諦めらんないや。

だって…どんどん好きになっていっちゃうんだもん。

「ほんとですね。」

「遅いから送っていくよ。こんな時間に帰してなんかあったらただじゃ済まないもんな。」

送っていってくれるって…
あたし、死んでもいい。
これ以上の幸せないよ。

「ありがとうございますっ!!」

そう言ってあたしたちは車に乗り込んだ。

いろいろ話しながら帰ったらすぐに家についた。

こういう時、家がもう少し遠くにあればって思う。

「じゃあなっ!!高橋。また明日」

「はいっ!!さよなら♪ありがとうございました!!」

そう言うと先生は帰っていった。