放課後・・・。

靴箱でアイツを待ち伏せする。
待ち伏せなんて喧嘩の時くらい
しかしないのにね 笑

心臓の音がやけにうるさい

「リクーっじゃーなっ」

「おうまた明日ー」

うちが居る事も知らない
棚の裏側でアイツの声が響いた。

顔が熱くなっていくのが分かる

そんなうちをよそに
靴を履き替えスタスタと
歩いていくアイツ。

もうやるしかない!

そしてうちは力強く一歩を踏み込み
アイツの方へと突っ走る

うちの足音に気づいたのかアイツが
振り返った。
「ひっ・・・久しぶり」

緊張のあまり声が裏返ってしまった。

「ふっ・・・声裏返ってる」
「うるさい!」
ダッダメだ、絶対顔真っ赤。
けど言うしかないよね

「あのさぁ・・・」
「んー?」
「・・・」
「何?かしこまって笑」


「うち、アンタの事が好き。」



どのくらいの沈黙が流れただろう
時が経つたびに好きって気持ちで胸が苦しくなる。
「遅いんだよ」
そんな沈黙を破るような、アンタの言葉。
・・・・・遅いって?
「俺もお前が好きだから」
「え・・・」
嬉しくて、嬉しすぎて。
言葉を失った。