『人種などどうでもいいじゃないか』

 ベルハース教授の笑い声が聞こえてくるようだった。

『見るがいい。何の不具合も無く、全ての人種のDNAがここにまとまっているだろう?』

 科学者たちが笑う。

「……」

 ベリルは一度、目を閉じて墓地をあとにした。

 振り返らずに前を見据えて──


 END

※作中に登場する一部の団体名や社名、武器関係などは創作に基づく物で実際のものとは関係ありません。