私がいなければ彼らは死ぬ事は無かったのだろうか。

 過ぎ去った過去に悔いる事は簡単だ。

 だが……それが彼らの望む事なのか?

 彼らはベリルを逃がすために自らの命を犠牲にした。

 ブルー教官はベリルを『人類の理想』だと言った。

 いがみ合い争い合う人類は彼の中で1つになっている。

 それは科学者たちの儚い夢だったのかもしれない。