しかし……

「成長速度は常人と同じハズだ」

 いつまでも落ち着かないマークに青年はクスッと笑いをこぼした。

「! その笑い方、ベリル!」

 青年にしがみつく。ベリルはなだめるようにマークをソファに促した。

「話せば長くなるのですがちょっとした事から不死になってね」

 苦笑いを浮かべて話を切り出した。

「なんだって?」

 マークは自分の耳を疑った。

「今、なんと言った……?」

「信じられないかもしれませんが不老不死になったんですよ」

「冗談もほどほどに……」

 いやしかし、目の前に現に青年のベリルがいるじゃないか。

 これは信じがたい事実だ。

 ようやく信じたマークにベリルは再び笑いかける。