「やっぱり……連れて行かれたんだろうか」

 マークはそんな考えを振り払うように激しく頭を振った。

「!」

 ふと遺体の横に……

「花?」

 しおれた小さな花が遺体の横に置かれていた。

 襲撃に来た奴らの服にでも付いていたのだろうか……?

「?」

 それをそっと手にとって他の遺体を見る。

「!」

 他の遺体にも目立たないが同じような花が添えられていた。

「まさ……か!」

 マークは再び走り出した。