数日後──

「! どうしたの? あなた」

 何かを必死に探していたマークに妻のローラが尋ねた。

「ん……僕のアルバムってどこだったかな」

「アルバムならこっちよ」

 ローラはいぶかしげに案内する。

「ああ、あった。よかった」
「突然どうしたの?」

 中身を確認しながらマークは嬉しそうに口を開いた。

「アルバムを見たいっていう友達がいてさ。探してたんだ」

「まあ、そうなの」

「! そうだ、君のアルバムも見せていいかい?」

「私の? 恥ずかしいわ」
「そんな事無いさ」

 マークは言いながら彼女の額にキスをする。

 次の視察まで待ちきれなかった。