「……」

 そのトレーニング風景を監視カメラで見つめるマーク。

 少年を教える専門家たちはその正体を知らされていない。

 今日来たブルー教官にだけは真実を話すつもりだと科学者たちは言っていたが……

 すると彼の真実を知る者は科学者たちの他は僕とブルー教官の2人だけという事になる。

 ならば僕は彼のために何かしなければならない。

 言葉だけの友達じゃない。本当の友達として……

 マークは『視察』という役割を越えようとしていた。