人工的に造られた生命……それでも心は存在する。

 彼はまぎれもなく『人間』だ。この子を冷たい人間にしてはいけない!

「僕と友達になろう」
「え?」

 突然の言葉にベリルはキョトンとした。

 少年のプライベートルームに戻り、青年は再び強い口調で発する。

「友達だよ。今から僕らは友達だ」
「……友達?」

 マークは満面の笑顔で右手を差し出す。

 おずおずと差し出されたベリルの手をしっかりと掴み、左肩をポンと叩いた。

 それからすぐに戦術の教官が来てベリルはトレーニングルームに向かう。