まあ、ホテルは置いといて……
「見えてきたね」
外を見ると、水平線がどこかわからないくらい青い空と海があった。
「すげー…」
そう言う愁は、なんか新鮮。
電車から降りて、荷物を持って、行き先はまずホテル。
「ねー…涙、部屋さあ、愁とじゃダメ?」
「……はっ?」
「四部屋とるとお金掛かるし、だから二部屋にしたんだけど…、和真とがいいー…」
「いや、自分は別にいいけどさ…、愁がイヤがんじゃない?」
純粋に、愁なら別によかった。
長い間ダチやってんだし……
「えぇっ?!」
いきなり叫び出す愁。
いつの間にか早妃は愁の元へ。
「涙はいいって言ってんだよ?」
「でもっ…、ムリムリッ!!涙と一緒とかもっとムリ!!」
「チャンスじゃん!!」
「チャンスでもっ…、ムリッ!!」
「お願ーいっ!!」
「……えぇー」
とか言いながら、
「じゃっ、さっさと着替えて現地集合ねっ」
「りょーかい」
結局愁と同じ部屋。


