そんなだから、 花火なんてそんなもの、まったく覚えてない。 だけどただ、 ドーンっていう、なんか心臓に響く音だけは知ってる。 「花火……」 ふと上を見上げると、見慣れない天井。 広い空間。 ──・・・疲れた。 電気が目に入って眩しい。 腕を目に当てて、ため息一つ。 『お母さん、お父さんは?一緒に暮らさないの?』 『お父さんっ』 ──・・・そのまま眠りについてしまった。