「涙?どーした?」 びっくりした様子の櫂兄。 押し付けた白い制服のカッターシャツに、ジワジワと血が滲んだ。 「涙、血……」 「……うるさい」 制服がどんどん赤に染まる。 「制服……」 ──・・・だから、 「うるさいって言ってんだろ!!」 余韻が残ったリビング。 手を止めた櫂兄。 空気が揺らいだ。 「…………」 ──・・・ごめん櫂兄。