リストバンドも取る。 キズが露わになった腕。 ガーゼを剥がしたキズからは、ジリジリと血が滲み出た。 新しいガーゼを、無造作に貼り付けた。 テープ、テープ。 焦って手が震えた。 机にあるテープを手に取ったとき、ハラリと腕に貼ったガーゼが落ちた。 と、そのとき 「…だから言ったのに」 櫂兄がガーゼを拾う。 いつの間にいたんだ。 「はい」 ガーゼを手渡す櫂兄。 ──・・・見られるっ!! 腕のキズを、着ている制服で押し付けるように隠した。