「んで、今どこにいんの?」 「……………」 無意識の内に、切ってやった。 「だれだった?」 「……兄貴」 櫂兄は今、どこにいるんだろ。 ──〜♪ またケータイが鳴る。 さっきと同じ番号。 ──・・・ふざけんなよ。 やめろよ家族ヅラすんの。 お前はなあ 血も何も、繋がってない、ただ同じ屋根の下にすむだけの──… 「涙っ!!」 「……櫂兄」 ゲーセンの入口、櫂兄は立ってた。 「涙の兄貴…?」 ボーゼンとするみんな。 自分は冷たい声で訊いてやる。