──・・・こっちは話すことなんかない。 「……話したい?」 「そう」 敷浪櫂は微笑みながら、カーペットの上にあぐらをかいて座る。 「…何を話す?」 「あはは、涙ちゃんって変わってるよね」 はい? 当たり前のことを訊いただけだ。 変わってるよね? そーだ、変わってる。 幼いときはこんなんじゃなかったけど。 「…涙ちゃん、学校楽しい?」 「……まあ、そこそこ」 ──・・・んなこと訊いてどうすんだ。