────── 「ねぇ櫂兄、」 すぐに暗くなってしまう季節、まだ冬はあけていなかった。 「ん?」 「…骨髄移植、するんだって」 ──・・・いきなりすぎたかな。 「………骨髄、移植?」 首を傾げながら、何処か心配そうな顔をした櫂兄。 「…それで、治るんだって」 「……大丈夫?」 “よかった” その言葉を待っていたのに、“大丈夫?”ってなに? 「…治るんだよ?」 「そうだけどっ……それで、」 もしかしたら。 櫂兄は、それを心配してるんだ。