「櫂、涙ちゃんに部屋教えてあげてー」 『お父さん』が敷浪櫂に言った。 「はいはい、涙ちゃんこっちー」 名前を呼ぶ敷浪櫂についてった。 めちゃめちゃキレイな階段。 吹き抜けの天井。 「ここだよ」 「……どーも」 横に引く式のドア。 内心、ワクワクしてた。