愁のことを少し考えてると、自分がどれだけ無神経だったのか、すごく実感した。
「……涙?」
ボーッとしている自分を覗き込みながら見ていた。
はっと気付いた自分を見て、クスリと笑う。
「なんかあった?」
「……別になにもっ…」
『なんかあった?』
──・・・『なんのために生まれてきたんだ』
ふと、あのときの光景。
『白血病、なんだろ?』
脳裏にあの言葉。
今日は、自分が白血病だと理解した日。
「……なんかあったみたいだね」
「…………」
なんかあった、それくらいのものじゃないよ。
自分の未来が、どんどん壊れていくんだよ?
──・・・病気のせいで。


