暗くなった視界に、再び光が差し込む。
「…どうして」
そう言ったのと同時、先生は口を開く。
「それはまだ涙ちゃんには言えないんだ」
と。
──・・・ふーん。
なら、
こっちから言ってやろうか。
自分の闇が、疼き出す。
溢れ出す。
「……白血病、ですか」
自分には、なにも見えていなかった。
先生の表情がどう変わったかも、
どう動いたかも、
なにも見ていない。
やがて聞こえてきたのは、
狂ったような自分の声だった。
「…白血病、なんだろ?」
──・・・わかってるよ。
わかってんだ、ずっと前から。
「…わかってんだ、もう。だから隠す必要ないんだよ」
隠さなくても、
いいんだ。


