キ ミ イ ロ














病院でやることといったらただ単に、

「…………」


ボーっとするだけ。




他にやることなんかないし、ケータイを開く気力もない。


ベッドの周りのカーテンは閉めたまま。
窓のカーテンだけは開けていた。




──・・・鳥が見える。
空が見える。
車椅子で散歩する人が見える。


首を動かすだけで、頭に激しい痛みが走る。
こんな痛み、初めてだった。


経験したことのない痛みだった。




──・・・ずっと、
こんな痛みに耐えるなら……


なんて、少し考えてしまったり。




でもすぐにその考えをかき消す。










もう逃げちゃダメだって、わかってきたから。