でもいつまでたってもキスされないから
そぉっと目を開けると

…私の後ろから伸びる手で
前の男子のおデコを押さえてた。

??
後ろを振り返ると菅原がとっても怖い顔を
して男子を見てた。

「これ俺の」

(……はい??)

「は??」
キスされそうになった男子が聞き返した。

菅原は眼鏡を外しながら
「…だから、これ俺の」

やっと理解出来た。
…って!!え??
俺の??どれが??

「どれが??菅原のなの??」

「ってことで出て行って。
 じゃぁね。」
うん。完全無視。

ガチャ
放心状態の2人の男子を外に出して
頭の?マークを付けた私を見つめる。

いや…待ってよ。俺??
僕じゃなかったっけ??
ってか顔、違いすぎません??
かっこよすぎません??
ってえぇ!!眼鏡取ってこんなにかっこよくなんの?!

…そんなことを考えながら自然に近づいていたらしい。
顔が目の前にあった。

「なんでそんなビビってんの??」

「そりゃビビるでしょ。違いすぎるんだから!! 
 言葉遣いも違うし!!」