「ほら。行くぞ」

引っ張られて連れてこられたのは
学校の食堂以上ある大きなリビング…らしい。

「あらぁ!!これが噂の渚ちゃん??」

そう言って走ってきたのは
超可愛い女の人。
とりあえず笑顔が可愛いッ!!
声も可愛いし年齢は20代かな??

「あぁ。母さんこれが渚。」

「そうなの??噂どおり可愛いわねぇ♪」

「…へ??」

「へ??」

「…お、お母様??」

「あぁ。菅原愛子38歳」

「…38ぃ??ウソ!ウソ!!
 20代に見える!!」

「あらぁ。渚ちゃん本当??」

コクコクと何度も
頭を縦に振る私。

「まだ私いけるかしらぁ♪」

(…可愛い……)

私たちが2人で意気投合してると

「お??2人はもう仲良くなったのかい??」

菅原よりも低い紳士を思わせる声が響き渡った。

「あ、親父。」

振り返った私は息を呑んだ。
だって超カッコいい男の人が立ってたから…

「…ってお父様?!」

「あぁ。菅原優二38歳」

菅原はさっきと同じような
返事をしてくれた。

(38って…お父さんと一緒じゃん
 この差は何…)

「渚ちゃんこれからよろしくね。」ニコッ

(…かっこいい……)
ぼぉっとお父様の顔を眺める。
やばい…
この笑顔写メして待ち受けにしたい…
ほんと見せてあげたいくらい!!