「ちょ…ッとぉ」

菅原の体をおしてみても
びくともしない…

きつく体を巻きつくように伸びてくる手…

(…やばい。腰が…腰が抜ける)

がくがくしてる膝。
押していた手、今は菅原を掴んでないと立ってられない……

「…ッ」

(ちょ、ちょっとまぢ助けて……)


「坊ちゃん夕食の用意が出来ました。」

「……ッチ。あぁすぐ行く。」

(!!た、助かった、、、)

ちゅ
そっとキスをして離した瞬間

ぺたっ
座り込む私…

自分の声じゃないみたいな声と
一人でこんなに感じちゃってる自分に
めちゃめちゃ恥ずかしい…///

触れられたとこが熱い…
それに座り込んだまま立ち上がれない……

「なにしてんの??行くぞ。」
なにもなかったように私を見てる…

(ムッカツク…わかってるくせに。)

「ほら。」

うっすら涙がたまった目で見上げると菅原が
手を差し出してる

「!!」

このシュチュレーション(←合ってる??笑)
やばい…
微笑んで手を差し出してるし制服だから
王子様が手を差し出してるみたいだし!!
菅原の後ろキラキラしてる…

ぼぉ…っと時間を忘れて眺めてた…らしい。笑

ばしっ!
「!!」

「おい」

「へ??」

「いくら俺がカッコいいからって
 ぼぉっと見つめんなよ。」ニヤ二ヤ

「うッうるさいッ!!」

(…カッコいいって自分で言う?? 
 まぁカッコいいんだけど…)

ぐいっ