私はあれから早退した。
気分悪いし授業なんて出来る
精神状態じゃなかった。

「ただいま」
なんて言っても誰も居ないんだけど。

「おかえり。」

「!!…なんで居るの??」

「急にお父さんが転勤になったの。」

「…は??どこに??」

「イタリア」

「…は??私も行かないといけないの??」

「あんたは社長の家に住むの。」

「…は??なんで社長の家??普通同僚とかじゃないの?!」

「なんか社長が言ってきてくれたらしいの。」

「…??」

「ほら!!早く自分の部屋を片付けなさい。」

「……」

荷物なんてあんまりないから
結構あっけなくすぐ終わった。

次の家のことを考えてたら
しんどかったこともあったし
…寝ちゃってた。

「なぎ~ぃ!!起きなさい!!」

「…はぁ~い、、、」

朝ごはん食べて歯磨きして
制服もちゃんと着て。

「いってきます☆」
「あっ待って。」

「ん??なに??」

「これ。新しい家の住所ね。」

「ん。」

「社長の家だから良い子にしなさいよ。」

「うん。」

「私たちは今日出発するからね。
 電話しなさいよ。」

「はぁーい。じゃぁいってきます!!」

「頑張ってね!!」

…正直私は寂しい。
でも電話できるし大丈夫!!

次の家には学校が終わってから
行くことにした。