「やった。これで俺のもの。」

…痛い
って思ったら急に離されて
は??と思ったら

キス。

角度を変えて何度も。

唇を離されて抱きしめられて
耳元で「もう離さねぇ」
って言葉。
余裕の無い菅原の声
…私は幸せだ。





「…ねぇ??帰ろ??」
…そう、あれから数十分
ずっと抱きしめられたまんま、、、

いいんだけど、いいんだけどね??
…暑い。笑

「ねぇ??」

「もうちょっと。」

(…さっきから何回目だよ!!)

「ねぇ!!」

「…分かったよ。」

はぁぁぁ。やっと離してくれた。

2時間目なんだっけ??
…げ、美術じゃんか!!
なんでこう移動教室ばっかりかな…。

「菅原ッ!!次、美術だよ!!急がなきゃ!!」

「…」

「もうッ!!」
菅原の手を掴んで走る。
「ぉッおい!!」

キーンコーンカーン
ガラガラ
「ギリギリっセーフ」

「川北ぁ早く席つけよ。」
「先生ぇー!!菅原を引っ張って 
 来てあげたんだから、
 褒めてよね!!」

「はいはい。ありがと、ありがと」
「思ってないデショー!!」

「授業始められないだろ??」

「はぁーい、、、」

後ろを振り返ると菅原が
ブスッって顔をしていた。

…なぁに怒ってんだ??