「…ん。寝てた。」

私が起き上がろうとすると
スルっと長いものが体を滑った
?!そぉっと見てみると…
叫びそうになった。
だって!だって!!だって!!!
菅原が私を抱きしめて寝てるんだよ?!
は??でしょ。は??は??は??みたいな。笑

状態がはっきり分かってきて
私は逃げようとした。
…ら、抱きしめられました。

「?!」

「逃げない。ってか逃がさない。」

「…離して。」

「やだ。ってか何で怒ってんの??」

「離してッ!!」

「…やだ」

「もぉ…離してよぉ…」
なんでか涙が出てくる。

なんでか悲しかった。
苦しかった。
…これは恋なんだろうか??
分からない。

でも抱きしめられている
この温度がこの匂いが
私を安心させた。

なかなか止まらない涙。
本当は知ってる。
私以外と話をするのが嫌だったんだ。
…これは恋だ。

ほんとうは窓の外を見てる菅原を
見たときから心は奪われてたんだ。

気づいた気持ちは今にも
溢れでてしまいそうだった。

未だに止まらない涙。

「…うぐっ…す…きぃ…」

菅原が急に起き上がった。

「!!」

「!!おまっおまえ好きって言った??」
私の肩を持って真剣な顔で聞いてくる

コクン
「まぢで言ってる??これって現実??
 俺夢見てねぇ??」

コクン
ぎゅぅううう