『あ あっ…
歩…く…ん…?』



ポケッとしているあたしに歩君は,薄ピンク色のメットを被せて

あたしの体を軽々と持ち上げて黒のビックに乗せた。



「しっかり掴まってろよ」


とだけ言うと,
蒸して走りだした。