おばあちゃんは、女1人で娘と孫の面倒をみなければならないから、仕事をがんばっていた。
昼は、ファミレスのパート。
夜は、スナックで働いていた。
葵ちゃんも高校通うのを諦めて、就職活動をしていた。
中卒ではできる仕事も限られてるけど、葵ちゃんはお母さんに負担をかけたくないとの思いで仕事をしていた。

おばあちゃんと葵ちゃんが仕事をしている時、あたしは保育園に預けられていた。
その保育園は、赤ちゃんの頃からいた。
そこで大切な親友を見つけることができた。
『佐竹ゆり』。
ゆりとは、ものごころがついた頃から仲がよかった。
偶然にも、家も近かった。