【長編】sadist and masochist love stories

「湊司、今日の晩ご飯なにがいい?」


「カレーが食いたい。」


母さんは、ニコッて笑った。


「わかった。
早く帰ってきてね。」


なんか、会話だけ聞いたら恋人同士みたいじゃないか?


そう思うのは、俺だけか?


理想は、母さんみたいな人だけどね。


そんな事は、誰にも言えない。


誰よりも気にかけてわかってくれる優しい母さん。


俺は、母さんだけ裏切りたくない。


「あっ!
お父さん起こして来なきゃ!?」


母さんが時計を見ると慌てていた。


俺は、父さんの出勤時間を知らない。


いつも、父さんが家を出てから起きるからな。


マジ、早起きだな。


てか、陽生が遅いな。


まあ、関係ないが。