【長編】sadist and masochist love stories

「わかったよ。
やればいいんだろ?」


やけくそだ。


「1 on 1でいいよな?」


田中は、嬉々とした顔で俺に聞いてくる。


しかも、目なんかキラキラさせて。


なんなんだよ。


「やっぱ、ヤダ。」


なんか期待に応えてやる必要ないし。


「はっ?」


「なんか素直に勝負挑むのもなぁ〜。」


なんかないかな。


「湊司、中心からシュート決めたら、試合してやれよ。」


陽生がいつの間にか俺のそばにいるし。


陽生もなんか楽しそうにわくわくしてる。


陽生は、俺の勝負事というか、対戦してる姿を見たがるんだよな。


仕方ないから、やるか。