【長編】sadist and masochist love stories

「てかさ。
諦めろ。
別によくね?
何が嫌なわけ?
陽生なドMとこだけだろ?」


「だって....
私が主導権握るってどうなわけ?」


「てかさ。
関係ないだろ?
いろんなつき合い方のいるカップルがいていいだろ?」


みなみは、Mだからそうなんだな。


こっちの見た目なら、別に問題ないだろ?


「まあね。
てかさ。
陽生には、言わないでよ。」


「同じ学校にいるってこと?」


「うん。」


てか、いずれバレるだろ。


もう、バレてるかもだけど。


俺との朝のこと、一年だけでちょい噂だってたから。


言わないでおくけど。


「わかったよ。」


「ありがとう。
湊司。
やっぱ、湊司はいいよね。
なんで、陽生なんだろ?」

「好きだからだろ?」


「そうなんだよね。
どうしても陽生なんだよね。」


みなみは、嬉しそうに笑った。