【長編】sadist and masochist love stories

「ただいま〜」


「おじゃましま〜す。」


俺は、みなみと一緒に家に帰ってきた。


母さんは、キッチンからパタパタときた。


「おかえり。
みなみちゃん、いらっしゃい。」



「今日は、おじゃまします。」


「湊司は?」


「部屋に陽菜ちゃんといるわよ。
てかね。
陽菜ちゃんにお母さんじゃなくてお姉さんに見られたのよ。」


母さんが、キャッキャッとはしゃいでる。


「柚希さん。
そう見えますよ。
私は、小さい頃から知ってるからあれだけど、初対面なら。」


みなみは、納得してる。


「そんなもんか?
母さんは、母さんにしか見えんからな?」


俺は、首を傾げた。


「陽生には、わからないのね。
まあ、いいわ。
お父さんが帰ってくるまでみなみちゃんと部屋にいて。」


そう言って、キッチンに戻っていった。


「陽生って、柚希さんに冷たいよね。」


みなみは、勝手に家に上がって俺の部屋に行った。


「みなみ?」


俺は、みなみの後を追った。