【長編】sadist and masochist love stories

「ただいま〜。」


「おじゃまします。」


俺は、陽菜とともに家に帰ってきた。


母さんは、パタパタとキッチンから走ってきた。


「おかえり。
あっ!
陽菜ちゃんだっけ、初めまして、どうぞ。」


母さんは、笑顔で陽菜を迎え入れた。


よかった。


「は、初めまして。
湊司くんのお姉さん。」


はっ?


俺は、口を開けたまま固まってしまった。


「ふふっ。
私は、湊司の母よ。」


「えっ?えー?」


陽菜は、信じられないみたいだ。


俺と母さんを見比べる。


「俺、陽生しか兄弟いないから。」


苦笑い。


「湊司、わからないわよ。
近いうちに.....」


母さんは、意味深な言葉を言った。


まさかな。


「それより、陽生もみなみともう少ししたら帰ってくるから。
時間になるまで、部屋にいるな。
陽菜行くぞ。」


「うん。
おじゃまします。」


俺と陽菜は、部屋に行った。